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イブ検診イブ


上司に、お前明日胃部検診あるから夜8時以降なんか食べちゃダメな、と言われました。
一日一食夜食しか食べない私になんとむごたらしい命令でしょうか。
胃部検診というのはなんかあの悪名高いバリウムというやつを飲んで胃のレントゲン取る健康診断です。
わたしもおっさんになったので、どうやら年取ると会社で受けさせられるみたいです。
案の定その日は言われたことをすっかり忘れて、いやでも思い出して、7時55分に慌ててペペロンチーノをかきこみました。
なんか胃の中を空っぽにしてないと、ちゃんと撮れないらしいです。
次の日会社に行くと出張健康診断の車が止まっていて、時間になるとぞろぞろ年頃のおっさんが並びます。
私も並んでいると、何が面白いんだか、にやにやしながら、「お、酒井君もとうとうバリウムかぁ?そうかそうか」とおっさんがおっさんに先輩面してきます。
そしてバリウムを脅してきます。
はくなよぉー、とか、全部飲めるかなぁー、とか、気持ちわるよぉー、とか、なんもくってないだろうなぁー、とか。
まるで、バリウムを自分が作ったかのように自慢げに脅してきます。
私の順番が来て、路線バスくらいの大きさの車に乗ると、カーテンの向こうにおじさんがいました。
このおじさんも、私のカルテじゃないけど診断表みたいなのを見て、にやっとして、「はじめてですか」といい、同じ脅しをかけてきます。
何か飲みましたか、と聞かれたので、お茶を飲みましたと言ったら、コーヒーは飲んでませんか?とか聞かれました。
なんか飲み物はのんでもOKと聞いていましたがコーヒーは黒いから駄目みたいです。
なんか新要素出してきました。
このおじさんが、真のバリウムの開発者かもしれません。
そんで、まずこれを飲んでくださいと言って、スティックシュガーみたいな粉を飲まされます。
そんで、次にこれと言って、お酒の展示会の試飲会みたいなところでもらえる一杯分のプラスチックのコップくらいの大きさに入った飲むヨーグルトみたいな色ととろみのある液体を飲まさせられます。
そんで、絶対にゲップしちゃだめだよ絶対だよ、と言われます。
そんで、今度は検尿の時に使う紙コップくらいの大きさの紙コップに、つまり普通の紙コップに入ったさっきのに似た飲みたくないヨーグルトがなみなみ入っています。
そんで、それをもって奥の部屋に行けと言います。
奥の部屋に入るとベットを立てたような機会があって、スピーカーから声が聞こえてきます。
別のおじさんの声です。
声はすれども姿は見えません。その声は私を導きます。
青い線のところに立ってください、とか、両脇の棒をつかんでくださいとか。
ゲップはなるべくしないでください、とか、緊張しなくて大丈夫ですよ、とか。
ものそい優しいです。おじさんAと真逆。
私はその神の声にしたがい紙コップを飲み干し、機械にのると、機械がぐいんぐいん動きます。
ディズニーランドにあるスターツアーズを思い出しました。
たぶん、30枚くらい写真撮ってるみたいなのですが、シャッターのたびに右向けとか左向けとか言われて、その都度オッケーとかいいですよとか言われて、ゲーム的要素をはらんでいます。
全クリして前室にもどると、おじさんAがバリウムはほっとくと固まるからこれ飲んでといって、下剤を渡されます。
固まって出なくて手術した人も中にはいるから、とかダメ脅しをかけてきます。
つーか、私下剤を飲むのも初めてなんですけど。
初めての胃部検診は無事終わりました。
結局いろいろ飲まされて、一体どれがバリウムだったのかわかりません。
味は、ねるねるねるね、から甘さを取ったような味です。吐きはしませんが、美味くはないです。
そのあとすぐ尿検査があってまた紙コップを渡されて、ただでさえ手にコップ持ってると癖で飲んでしまいそうなのに、さっきの今なのでより一層口に運びそうになります。
導きの声が無かったのでぎりぎり耐えました。
来年は壁の陰に隠れて、トイレから出てくるおっさんに「はい、いま全部飲み干してください。」と導きの声役をやりたいと思います。

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