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アフォーダンスについて

アフォーダンスについて

フォークダンスに似ている。
意味はぜんぜん違う。
認知心理学の用語だと記憶している。

ウィキペディアによると---------------
アフォーダンスは、動物(有機体)に対する「刺激」という従来の知覚心理学の概念とは異なり、環境に実在し、動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することができる意味/価値であると定義される。

アフォーダンスの概念の起源はゲシュタルト心理学者クルト・コフカの要求特性(demand character)の概念、あるいは同じゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンの誘発特性(invitation character)ないし誘発性(valence)の概念にあるとギブソンは自ら述べている。さらに遡って生物学者ユクスキュルの環世界概念との類縁性を見て取ることもできる。


1988年、D・A・ノーマンはデザインの認知心理学的研究の中で、モノに備わった、ヒトが知覚できる「行為の可能性」という意味でアフォーダンスを用いた。この文脈によるアフォーダンスという語義が、ユーザーインタフェースやデザインの領域において使われるようになった。
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私は後半のノーマンの件で覚えている。
デザイン分野の用語として覚えている。

検索したら上の文が出てきたので、貼り付けてみたが
ウィキの引用を読んでもさっぱり意味がわからない。
少なくとも私は読んでもわからない。

アフォーダンスの説明をするときにもっとも多く引き合いに出されるのが「トイレのドア」であろう。
皆さんは片開きのドアの2択ではずした事はないだろうか。
つまり、押すドアだと思って思いっきり押したら、引くドアでガツっ。って。
わたしはある。たくさんある。いまだにある。
100回以上通っているドアでも引っかかる。

こういうのを「アフォーダンスが悪い」という。
悪いといっても、悪いのは私ではなくて、ドアのほうである。
正確に言うと「ドアのデザインのアフォーダンスが悪い」と言う。

どうしてこのような惨事が起きてしまうか雑に説明すると、
「反対側と見た目が同じだから」ということになる。

壁のような平面に身長以上の高さの四角いスリットが入っていて、
そこに手で操作できそうな高さにそれなりのサイズの取っ手がついていて、
可動しそうで、
どうやらその先に別の空間が存在する。
というのが扉、戸、ドア、などの大体のイメージである。

上記のトラブルがあるのは様式のドア。ガツってなる。
ここで面白いのは、ドアをスライドさせて開けようとするような間違いは起こさないということだ。
必ず押そうと思って引っかかる。
これは、戸とドアの見た目が違うからである。
(新幹線のトイレのドアのように見た目がドアだけどスライドして開けるような扉もあるが
これはまた、メンタルモデルという概念が絡んでくるので、別で説明。)

扉としてのイメージは同じだが、
・周りの雰囲気
・ちょうつがいがついている
・横にスライドさせて収納できるよなスペースがない
などいろいろ細かい情報で判断する。
が、
最大の特徴は
ドアノブであろう。

ドアノブである。ドアノブがついているかいないかでドアかどうかの判断はされる。
人はドアノブを見つけるとそこに手を掛ける。
これは、ドアノブが
「手を使って操作する(回転系)」ということをアフォーダンスしているからである。
大きさ、形状、高さ、位置が手でつかめる。いい感じになってる。
一般的なよく見るドアノブだと
丸っこい筒状になっていて手でグリップできそうな大きなので
つかんでみると手首をひねって回すような動作しかできないので
回してみる。
となる。

実は、私がよく引っかかるドアはこの一般的なドアノブのタイプだが、
これのよくないところは、ノブを回すところまでしかアフォーダンスしていないというところなのだ。

回して、つっかえをはずした後に押すのか引くのか操作誘導がない。
(ちなみに私が引っかかるドアはドアノブがついてるくせに閂がはじめから外れてるのでいつも回し損をしているが。)
だーからつっかかるのである。私は悪くない。ドアのデザインが悪い。
出るときと入るときの違いといったら取っ手のついているところが右になるか左になるかだけで押すか引くかの説得力はまったくない。
行動は違うのに情報が同じなのでつっかかる。

この問題を解決すべくとられている対策の中で最も多く、誰でも思いつくのが
取っ手の所に「押す」「引く」のパネルを貼り付けておくことである。
これも立派なデザインであり、安上がりで、効果的である。

しかし、デザイナーはこれを良しとしない。問題がたくさんあるからだ。
・ダサい
・劣化する(時がたつと読めなくなる)
・目の見えない人には判別できない
・漢字が読めない人には判別できない
・とっさに判断できない
・パネルの角に指を引っ掛けて怪我をするかもしれない
・安っぽい

で、ここでたとえに出てくるのがトイレのドアである。
たまに見かけることがあると思う。
片方だけに取っ手が付いているドア。
逆側は四角い板が貼ってあるだけ。

これだと、四角い板は「押す」事をアフォーダンスしている。
ちょうど手のひらと同じ大きさでかざすとぴったり。
押しやすそうな感じをかもし出している。
なにより、引くという動作を否定しているので押すしかない。
反対側はつかむ取っ手。
握ると引くのに丁度よい格好になっている。
なにより、さっき押して入ってきたので引くしかないだろう。

と、押し引きのアフォーダンスができている。
と言う話である。


といっても、これがベストのデザインかと言われるとそういうわけでもない。
もっといい方法はあると思う。
つっかかるという問題を解決するだけなら両開きのドアにすればいいし、
自動ドアでもいい。
色、形も周りの環境によって考えたほうが良い。
予算の関係もある。

引っ張った割りにたいした事のない話ではあったが、
・デザインと言うのは見た目だけではなくて使いやすさ(ユーザビリティ)にもかかわってくると言う事。
・機能は同じでも少し変えるだけで効果に雲泥の差が出ると言う事。
というようなことが、伝わればよいと思う。

アフォーダンスは日本語で言うと「操作誘導」または「動作支援」あたりかなぁと私は勝手に解釈している。


よく、ドアに跳ね返された人を見て
「「引く」って書いてあるじゃん!!」
って罵倒していた人、多いのではないでしょうか。
今度からは
「アフォーダンスが悪いね」
と、共感するようにしてください。
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