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驚きの白さ

「開封動画」というジャンルが存在していた。
少なくとも手品をやる人にはそれで通じるらしい。
新しく買って来たプレイングカード、いわゆるトランプを
箱から開けて使用感を評価したりする動画のことである。

一般の人が聞いたら、いささかつまらなそうな内容である。
大抵のプレイングカードは紙なのだ。
たかが紙のカードに何をいきり立っているのか、と考えるのが普通である。
トレーディングカードとはわけが違うのだ。
書いてある内容も同じ、枚数も同じ、大きさも同じ。何が違うかと考えるのが普通である。

にもかかわらず、開封動画や使用感のレビューが存在する。
理由はある。
まず一つ目は一般の人が思っているよりもプレイングカードの種類が沢山あると言うことだ。「あすぱら」さんのサイトに載っているだけでも100近くある。素材には困ることがないのだ。
そして、もう一つは、こちらのほうが重要であるが。
実際に触ると、確かに違うということである。
カードを触ったことが無い人には信じられないかもしれないが、確かに違う。
枚数も、大きさも、材質も同じなのに、違う。
よく見ると、図柄も違い、何よりそのカードの持っている背景が違う。
みんな、それを知りたがっているのだ。

どこの国で作られているか。誰かがプロデュースしたものか。いつの時代から作られているものか。手に入りやすいのか。限定品なのか。日本では売られているのか。どこで売っているのか。
値段はいくらか。

色。艶。柄。厚さ。重さ。硬さ。エッジの滑らかさ。角の取り方。丈夫さ、持ちのよさ。
反りやすいか。かみ合わせたときの精度はどうか。コーティングはされているか。汚れやすいか。エンボス加工がされているか。また、されている場合は深さ、形はどうか。滑りやすいか。パケット分けしやすいか。エッジに加飾はされているか。ロットのクオリティーはどうか。何層構造か。分解しやすいのか。裁断はフェイス側から行っているか、バック側から行っているか。

フェイスの部分だけでも
絵札の顔。ジョーカーの絵柄。スペードのAの絵柄。各スートの絵柄。各数字のフォント。
インデックスの位置。インデックスの大きさ。赤の色の発色。
それらが自分の好みであるか。

裏面であれば、
何色刷りか。周りに淵はあるのか。またその淵の太さはどうか。
上下対称の図柄か。線対称か、点対称か、非対称か。
図柄に意味はあるか。印刷のずれはあるか。
印刷方法はインクジェットかシルクスクリーンかオフセットか。
インクは溶剤かUVインクか。それによって匂いは派生しているか。
例えば発光するような特殊なインクを使っているか。

そのシリーズは、何色あるのか。同じ柄のギャフカードは存在するか。ハーフサイズのカードは存在するか。愛用しているマジシャンはいるか。カードの名前は?。

箱の柄。パッケージのビニールははがしやすいか。ふたの部分の形。ふたの部分の切り込みの量。セキュリティーシールの柄、貼られている位置。デックの厚みとのクリアランスの幅。


挙げれば切が無い。
まあ、「何にしろそうだ」といってしまえば終わりである。
例えばゴルフ好きの人ならばドライバー1本で同じことが語れるかもしれない。
その通りである。
その通りであるが、マジシャン一人捕まえれば拘泥していることの一つや二つは出てくるし、
二人集まればいつまでも話し続けられることは確かであり、つまりは結構かわいいところがあるのである。

ところで、私である。
いままで、何箱くらい開けただろうか。
頭の中で数えると41箱開けている。
この間もビースティンガーというのを開けた。
私だけかもしれないがカードの箱を開ける時いつも一瞬頭が真っ白になる。
新しいカードは真っ白でとても滑りやすい。
それに当てられているだけかもしれないが、真っ白になる。
「たかが紙のカード」と普段言っているのはただの強がりなんだと気がつく。

マジックをやっていてつらいことの一つに「マジックのタネを知ってしまう」
というのが挙げられると思うが、この酔いの秘密は知らないままでありたいものである。
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