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白線の力



20101020

この数字の羅列の意味がわかる方はいるでしょうか。
半分くらいの人は何となくわかるかもしれません。
なぜこの数字を書いたかという、難しい話ではありません。
クイズではありません。
この数字自体の意味です。
意味を伝える方法はいくつかありますが、一番簡単に思いつくのは言葉で説明する方法です。
実はそれ以外にもやり方はたくさんあって、今回はその紹介です。

2010/10/20

こうすると分かります。
あるいは、

2010.10.20
2010-10-20

棒を引いただけですが、これで何なのかがわかります。
日付です。
言葉で説明すると、日付です。
思わせ振りな書き方をしているので混乱してしまうかもしれませんが、何も前振りがなかったら、普段なら日付ということで処理されていると思います。
逆にいうと「日付20101020」という表記のほうがまずありえないのですが、あるいはこの可能性もあったかもしれません。良い世の中になりました。
2010/10/20
棒を引くだけのほうが画数が少なくてわかりやすいです。
棒自体に意味はありません。ただ区分けしているだけです。
でもこれでこの数字の羅列が生きてきます。

そして、これがデザインの基本です。

電話番号もハイフンで区切ってありますが、あれは機能が違います。
電話番号の場合は覚えやすいようにただ区切ってあるだけです。
人は大体4つくらいまで認識できるらしいので、4つずつ区切ってあるだけです。
銀行員の人とかは10枚数えるとき「4.4.2」で数えるらしいです。
「3.3.4」でもいいと思いますが、数字の要素2つで、数える数が最大で4で、わけ方が3、と全部4以内に納めてる所がポイントです。

日付けのスラッシュの場合は、見やすくする効果と、意味を分ける効果の2つの機能を内包しています。
2010の部分と10の部分と20の部分では単位が違いますので、それを示す効果があります。おそらく「2010/10/20」が一番ポピュラーな表記だと思います。だから、当たり前な話のようですが、見た目と意味を分ける方法は他にもあります。
・文字の色を変える
・文字の大きさを変える
・文字のフォントを変える
・文字の太さを変える
あまり、見たことはありませんが。
もろもろ含めて「2010 10/20」あたりがリーズナブルなのでこれに落ち着いているのだと思います。
日本の場合は一文字で意味を成す漢字を備えていますので「2010年10月20日」という磐石な表記があります。どこにも「日付です」とは書いていませんが、それ以外に読み取る人はいません。

20101020を日付であるということを分かり易くする方法は他にもあります。
場所とタイミングです。
例えばこの8桁が今日の日付と一致したら、何の苦も無く日付とわかるかもしれません。なので10月20日には読まないでください。
また、この数字がこのブログのページの右上に配置されていたら、日付と気がつく可能性が高いです。あるいは文章の始めにかかれているより、最後に書かれていたほうが日付に見えるかもしれません。
よく日付が配置されている場所に置くことによって経験により日付と認知しやすくなります。これをメンタルモデルといいます。
場所を操作するとわかり易くなる方法はメンタルモデルの他に「思考プロセスの支援」があります。
数字をいきなり見せられて意味を探るより、日付を探しているときに数字を見た時のほうが分かり易くなります。順番も大切です。
これもデザインです。

後は使える手段と、意味の強さを加味して、ベストな方法をとります。
皆さんが使っているパソコンはたまたま日本語が使えますが、ひょっとしたら年とか月とかの漢字が使えない場合もあるでしょうし、色とか文字の大きさとか変えられない場合もあります。

物事の大概の事は分りにくいより分かりやすい方がいいと思いますので参考にしてください。手品もしかりです。


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情報を伝える上で、分かりやすくする為の要素は上記の様な低水準層と高水準層がセットになっています。
高水準層は範囲が広くて善し悪しの判別が難しいので各論になってしまいます。
なので、ここで言える事は特にありません。
代表的なもので行くと、情報は少なければ少ないほど伝わり易くなる、です。
今回の文章で伝えたい内容は「無意味な線で意味を生むのがデザインなのです」という事なのですが、A4用紙にこの言葉だけ一言書いてあったほうが見つけやすいです。
覚えることが少ないので記憶に残り易いですし、インパクトもあります。
ただし、詳細が書いてないのでなんのこっちゃよくわかりません。
名言みたいに一言だけ置いておいて、後は勝手に任せる感じでも良いのですが、あまり不親切なのもどうかと思います。
かといって、事細かに詳細を書いていくとこの文章のように地に埋没していって、どんどん内容が薄れていきます。
この辺は天秤なので発信者の好みと内容によります。
2010/10/20 より 10/20 の方が読み取りやすいです。でも年号の情報が消えます。
もし、年号の情報が暗黙的にわかる状況なら2010は消したほうがいいかもしれません。そんな感じです。
後は前述したような低水準層でパフォーマンスの底上げをしてやると伝わりやすさが変わってきます。

減らせば伝わるけれども意味が0になるかもしれない。
増やせば正確さは上がるが何も伝わらなくなるかもしれない。
この間で選択することが大切です。
大概の人は増やす傾向が強いので、情報過多で無駄にならないように気をつけてください。
マジックの演技では説明するのも大切ですが、ベラベラ喋りすぎて伝えたいことが埋没しないように気を付けてください。
情報が多ければ多いほど税金のように話が削られていくと思ってください。
承太郎が「人に何かを伝えるということは素晴らしいことだ」と言ってその後に「だたし、時よりオリが残る。」と言いました。
多ければ多いほど、削られる量が増え、それならまだしも0になって、それならまだしもマイナスになることもあります。オリとはたぶんそういうことだと思います。
難しいです。

私はマジシャンじゃなくてデザイナーなので低水準層の出力をあげる事に努めます。
難しいの苦手ですし。
20101020を2010/10/20にするだけです。
一線を引く誰にでもできる簡単なお仕事です。
でも、無意味な線で意味を生むのがデザインなのです。
白線の力とはそういうことです。


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