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ディープブルー

あの、とうとう、コンピューターがプロ棋士を負かしたそうで。
==http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/11/news005.html  
「とうとう」と書きましたが、私は驚いています。
1997年にチェスの世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフをディープブルーが負かしてから13年しか経ってません。
「もう」勝っちゃいました。

全く、チェスのルールは知らないのですが、チェスの方が簡単らしいです。
チェスファンには申し訳ありませんが。
ビショップとルークが飛車角という以外は、ナイトが桂馬のルナティック版で、クイーンが気の触れた動きをするという事しか知りません。
キングは玉と同じです。何処の国でもお父さんの立場はこじんまりとしてるのでしょうか。
将棋との大きな違いは「持ち駒」が無い事です。
これがどうも大きな要因らしいです。
ディープブルーが勝ったと聞いた時、私は思いました。
「ああ、もう全部コンピューターに負けてしまうのだな。かなしいな」
でも、日本の将棋会はあっけらかんとしたイメージでした。
私はファミコンの将棋でも負けてしまう雑魚ですが、それでも、スーパーコンピューターを使えばプロでも負けると思ったのです。
ところが「将棋ではコンピューターは人間に絶対勝てない」という言葉が出ました。
まじか。
らしいです。
最低でも後20年はかかる、と言っていました。
それを聞いた時、私は思いました。
「日本人最強」
将棋の国に生まれた事を誇りに思いました。
ちなみに将棋は、チェスも囲碁も同じですが、「完全情報0和ゲーム」というカテゴリーに所属します。
ゲーム理論で言うところの、です。
麻雀やトランプゲームやテレビゲームの対戦などと違って、相手が取った行動をしっかり見る事が出来ます。
これが完全情報です。
それで、対象者の利害の総計がプラスマイナス0になるので「0和」または「0サム」といいます。
将棋の場合「勝ち」の人と「負け」の人が一人ずつなのでプラマイ0です。
それで、数学的にこの「完全情報0和ゲーム」のカテゴリーは「必勝法が必ず存在する」ということが「証明」されています。
実は。
でも、必勝法が「ある」という事だけしか分かってないので、必勝法自体はだれも知りません。
ある意味「必勝法を探す」為に古くから私たちは盤面を見ているといってもいいかもしれません。
ただ、以前にトランプの並びの組み合わせを計算したのと同じように駒の動きのパターンは量子力学的に存在します。
要するに宇宙誕生から毎日10試合ずつ世界中の全員が指しても、到底見つかることはありません。
仮にコンピューターで1試合1秒でこなしても、まだ足りません。
盤上は宇宙と言っても誰も怒らないでしょう。
これは何を意味するかというと、意外とコンピューターは「人海戦術」的な事をしていないという事です。

最低でも20年はかかる、と言っていたのはテレビ番組ですが同じ番組のインタビューで羽生名人がこういっていました。
「詰め将棋は負けた」
!( ̄□ ̄);
はぁ?
まじか!
実は「詰め将棋」に関して言うと羽生よりスーファミの方がつえーのです。
「詰め将棋に関しては」っつたって将棋なんて詰め将棋の連続じゃん、と思った私は絶望しました。
でぇも。
「最低でも後20年はかかる」
安心。
なにを根拠に、とも思いましたが、どうやらコンピューターは「中盤戦」が弱いらしいです。
玉を取ったら終わりという、5手くらいだと数秒で答えを出すのです。
これはどういうことかというと「スコア」がはっきりしている状態なのです。
玉が取れるのであれば何を犠牲にしても勝ちなわけですから、駒を全通りに動かして、後手番が詰んでる1手を選べばいいだけです。
ちなみに、スタート時点で駒を動かせるパターンは31通りで相手も同じですから1順読むのに、おおむね1000パターンです。4手で100万通り。6手で10億通りです。
コンピューターが何手まで読んでいるか分かりませんが恐らく8手位でしょうか。
この中で、どうやっても玉が取れるパターンがあれば楽なのですが、そうも行かないので「スコア」をつけます。
例えば飛車とか取られるとチョー困るので、そいう筋は低い点数にします。
逆に良い駒が取れそうなら、高い点数にします。
逆トーナメント形式に枝分かれしていった点数を集計して初めの一手目の選択肢約30の内から選択するのです。
足し算だけですが数秒で1兆ほどの式を計算するわけですから、あのばかでかい筐体が必要なのも分からなくもありません。
ただ、コンピューターは例えば6手読んでいたとしてその次の7手目はぱったりと考えませんので、「雰囲気」みたいなのをつかめません。
盤上の模様です。
人間は「この銀がぐわぁっと進んでいったら何と無くいい形だなぁ」とか見ますので手は読んでいませんが、どうなりそうかが分かります。
その辺が人間のほうが中盤戦が強い由縁だと思います。

終盤、中盤はそんな感じで、序盤はデータベースから選択してるらしいです。
過去の勝敗を基にして一番勝率の高かった形を選択するとか。
テレビではそう言っていました。
序中終盤のつなぎはどうしてるのかとか、そのへんは詳しくは知りません。
今はどうなってるか知りません。
ただ、人間がやってる事と大して変わらない感じがします。


スコア付けが下手なのか流れが読めないからなのか、いずれにしろ、「最低でも後20年はかかる」という事だったので安心してたのですが、プロが負けてしまいました。
この女流王将と名人にどのくらいの実力差が有るか分かりませんが、コンピューター側はネットワークを使えば処理能力が1000倍くらい簡単にいきますので、つまりもう一手今より多く計算できますので、棋士会トップを破るのも時間の問題かもしれません。
それが7年だったらつじつまが合うのですが、それより先に勝ったら、コンピューター技術の勝ちって事になるでしょうか。
羽生名人がこんな事を言っていました。
最終的に「運」要素が絡んでくる。
完全情報0和ゲームに「運」要素は無いのでこれはいわばオカルトな発言です。
でも意味は何と無く分かります。
一見全部見えているようで、実際は相手が何を考えているか分からない訳ですから、そして、その後に自分が何を考えるか分からない訳ですから。
この「運」で果たして7年持つのでしょうか。


少なくとも、心理戦は通じそうにありません。
テレビでチラッと見ましたが、負けた女流王将は、恥ずかしそうに、くやしいです、と言っていました。

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