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私を変えたマジック その2

私の一番好きなマジックはナポレオンズのオリジナルマジックです。マジックというかコント。
観客一人を舞台に上げて、コーラとコーヒーと紅茶の缶ジュースの3種類から一つ選んでもらいます。
誰にも分からないように選んでもらいます。
どれを選んだか当てるというマジックです。

壇上に上がったお客さんはついたての後ろで一つ選びます。
何を選んだかは隠した状態で前に出てきてもらいます。
ナポレオンズさんは紙袋を持っていてその中に缶が入っています。
いっせーのーで、で出すと午後の紅茶レモンティーで一致しているのです。
ナポレオンズが持っている紙袋はかさばっていて中に2缶くらい入っている様子です。
それに気がついたお客さんはこう感づきます。
「さてはあの袋の中に3種類とも入ってて、タイミング合わせて同じの出しただけだな」と。
しかしながら、袋の中身を見せると全部、午後ティー。
拍手喝采です。
そっから、また続きがありまして、どうやって当てたか説明してくれます。
統計学です。と始まり、手伝ってもらった観客は25歳くらいの女性だったのですが、統計によるとその層の人は60%の確立で紅茶を選ぶそうです。
私はその時心の中でコーラを選んでいたので「違ったな」と思いました。
でも、60%なので残りの40%のマイナー層かも知れない、と。
そこで、保険がかけてあります。
ついたての裏にこう書いてあります。
「おねがいですから紅茶を選んでください。」
これでさらに35%の人が紅茶を選ぶそうです。
私は「なるほど」と思いました。
でも、マジックには失敗は許されません。
残りの5%のひねくれた人がいたら、どうするんだという話になりました。
で、最後の種明かしですがコーラとコーヒーの缶は接着剤でテーブルから取れないようになっているのでした。
落ちがついた所でおおぎりのコーナーです。
笑点です。
何も無ければ物理的に止めとくという種が一番すぐに思いつく所ですが、あえて袋の中を怪しませておくことによって、そちらに思考をそらせています。
いろいろあって最後の種明かしの頃には初めに見破った種を忘れてしまっているという寸法です。
私はこの手品が最も印象に残っています。

というのも、いままで見てきた手品の中で唯一種が分からない手品だからです。
どういうことかというと、缶の底を接着剤で止めている、というのは嘘です。
どんな接着剤か知りませんが、缶の底に塗ったくらいで取れなくなるような接着剤はこの世に存在しません。
中身の入っている350mml缶なら、木とアルミの相性ですから、前に少し倒してやれば簡単にはがれます。
仮に未知の接着剤で止めたとして、壇上の観客がたまたま接着剤メーカーの研究員でたまたま離着剤がポケットに入っている可能性が10%くらいありますので、磐石ではありません。

これは一体何を意味しているのか。
実はこのマジックどれを選んでも大丈夫になっているのです。
無理矢理接着をはがして取っても次の切り札が存在します。
それがわかりません。
いや、これは笑点でやっていただけですが、他の営業ではコーラを選んだ人がいるはずなんです。
いないはず無いのです。
そのパターンが見たい。

それを捜し求めるために私はマジックの世界に足を踏み入れたのである。

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