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ヒーローショーを卒業する日


画面で見るとかっこいいのに実際見るとそうでもないものがあります。
子供の頃、1回だけヒーローショーを見に行ったことがあります。
小学校に上がる前です。
見に行ったというか、どういう状況か忘れましたけど、見たことがあります。
何レンジャーだったか忘れましたけど、ゴレンジャー的なやつです。
テレビで見てたやつなので、それこそナニレンジャーごっことかしてました。近所の友達と。
そのくらいの好きさ加減です。
まあ、かっこいいですよね。憧れですよね。
みんな、ナニレッド役をやりたいんですよ。
私はリーダー適正が低いのでナニブルーやナニブラックで妥協していました。
ヒーローショーで泣いてしまう子供がいますけれども、その気持ちよく分かります。
その、怪人も怖いのですが、どちらかというとナニレンジャーのほうが怖いです。
怪人と違ってナニレンジャーはこっち側の見方なので、割と観客の近くに来るのです。
その近くを通った時の恐怖。
ナニレンジャーは全身タイツです。
全身タイツというより、あれはライダースーツみたいなものでしょうか。
皮製のような質感。
テレビで見るとあんなに鮮やかな赤や黄色や青をしているのに、近くで見ると意外とつや消し感が強いです。
皮製衣服特有のカサカサというこすれる音。きゅっきゅときしむ音。
間接部分は幾重の稼動によりの色がはげています。白茶けた筋。
その圧迫感とそれに見合わないキビキビした動き。
こちらの反応に一切適応しようとしないルーチン性。
そして何よりしゃべらない。
聞こえるのは硬いゴムがコンクリートにたたきつけられるような音だけ。
言葉の通じない恐怖。
不気味なのです。

まだ、悪役の方がちょろちょろしゃべるので、怖くありません。
話は進み悪役はナニレンジャーに力でねじ伏せられます。
無言でねじ伏せられました。
平和は戻ったかもしれません。
私はそれから一切ヒーロー物のテレビを見なくなりました。
これから起こるトラブルは常に話し合いで解決しようと心に決めました。

いや、テレビで見る方は相変わらずかっこいいのです。
やってることも実際見たのと同じです。
違ったらいいのですが、全く嘘をついていないのに真実ではないその映像にまた不気味さを感じました。
それは自分の持つ距離の無責任さが内包する不気味さでした。

フラリッシュも画面で見るとかっこいいですが、実際近くでやっているのを見たら生生しくて不気味かもしれません。
知ってても不気味かもしれません。
やるな、とは言いませんが、少なくとも、少しは喋るのが親切設計だと思います。

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