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レインボーサギ

この間、朝からちょっと用事があったので珍しく駅前に行ったら、知らないオヤジに声を掛けられた。
宗教の勧誘かなんかかと思ったら、スーツを着た一般的なサラリーマンである。
聞くところによると、財布をなくしたのでお金を貸してほしい、との事。
東京から出張で来たらしいのだが、新幹線に上着を置きっぱなしにして忘れて、財布も携帯も新潟まで運ばれてしまったらしい。
不運な人もいるものだ。
オヤジ「仕事できたのですが、会社にも連絡取れなくて。お客様にも迷惑をかけてしまうので困っています。」
俺「そうですか。」
私はこういう困っている人を見るといつも思うことがある。
人の不幸は絶品じゃーーーーー。けたけたけたけた。
でも、まあ、かわいそうなので、豆知識を教えてあげた。
俺「そういう時は、交番で頼めば貸してくれますよ。」
オヤジ「それが、そこ留守でした。」
俺(ムカ)
そんなんで市民の安全が保てるのかよーーーー。
オヤジ「ここあまり人通りも多くなくて、頼れる人がいなくて困ってます・・・・。」
俺(そうか、今このオヤジを助けられるのは私しかいない)
俺「それは困りましたねぇ。」
オヤジ「新潟までいければいいので、その分貸してもらえないでしょうか。戻ってきたら今日お返しします。」
俺(新潟までだったら2000円くらいあれば余裕かな)
俺「5000円くらあればいいですかね。」
オヤジ「申し言い訳ありませんが切りのいいところで1万円お願いできますか?」
俺(!!1万?・・・・・・・・・・・・。ま、でも、1万くらいならいいか)
俺「いっすよ。」
オヤジ「書くものありますか?後で電話するので番号教えてください。」
そこで、私は重大な事を思い出した。
困っている人にお金を貸す時の流儀を。
俺「いや、1万円なら返さなくても結構です。」
私は財布から1万円を取り出し、両手でつまむ。
マジシャンがやるように目線に掲げた。
そんで、くしゃくしゃに丸めて、後方5mくらいにポイ。
背面投げ。
笑顔で「どうぞ」。
俺「早くとりに行かないと風で飛ばされちゃいますよ。」
オヤジは少し驚いたような顔をしたが、
オヤジ「あ、ありがとうございます。」
札を拾いに行きやがった。
私はそのまますれ違うようにして去るのだ。
オヤジは屈辱に打ちひしがれているに違いない。けたけたけたけた。
西部劇の転がる干草のように飛ばされる札。
歩道のタイルと万札が奏でるカサカササウンドがたまらん。
この音を聞くためだったら1万円くらい惜しくは無い。
私はすぐに角を曲がり身を隠した。
オヤジが私を追ってくるかもしれないからだ。
なぜなら。
お前が万券だと思って必死に拾いに行っているその紙は、回転寿司屋の味噌汁無料サービス券だからだよーーーーーーーー。けたけたけたけた。
しかも、有効期限きれてるよーーーーだ。けたけたけたけた。
投げる直前にすり替えておいたのだ。
本物はこっちよ!の要領ですりかえておいたのだ。
人の不幸は絶品じゃーーーーーーーーーーーーー。


詐欺師を騙す詐欺師の事をこの世界では「クロサギ」という。


気分をよくした私はその足でパチンコ屋に行った。
スロットコーナーに「全台設定据え置き」と書いてあって、明らかに設定6の台があったので、やろうと思ったら、万札がくしゃくしゃでコインサンドに入らねーでやんの。
ちきしょう。
あきらめて帰ったよ。
あのオヤジめ。おれの万枚返せ。
今度あったら10万くらい請求してやる。

詐欺師に救われる一般人の事をこの世界では「レインボーサギ」という。

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